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小「しっかしますます解らなくなってくる。
あの運命先読みアプリってなんなんだ?
あれって俺達を楽しませるための遊びの動画かと思ってたのに。
まさか本当にあれと同じことが起こるなんてなぁ。」
携帯のライトで暗い線路を照らしながら小吉はそう言っていたが、
時々照らされる小吉の顔はその言葉とは裏腹に深刻そうだった。
まぁ普通の人間なら当然だと思う。
なにせ噂として広まったものによって引き起こされたかもしれない事故に俺達は実際巻き込まれて、
今線路を歩く羽目になっているのだから。
因みに電車の1両目と2両目は潰れてしまっていて、
人の生存はほぼ絶望的だった。
俺達はそれを見ないように素通りして線路を歩く。
竹「運命先読みアプリ…
こうかはそのままの意味で恐らくこれからその人に起こる運命を教えてくれる…
つまり未来予知と言うことになるか。
そして動画の最後に写った文字…『Comingsoon』。あれが気がかりだな。」
猪「もしかしたら…さっきみたいな未来予知が起こるかもしれないの?
だとしたら次はなんなんだろう…」
竹「さぁ…それより小吉、
お前ライトでそんなに使ってるが電池大丈夫か?
そんなことしてたら肝心の動画が」
小「心配ご無用だぜ!!
こんなことも…って訳じゃないけどこないだ機種変したんだよ。
超寿命で有名な機種にな。
お陰でまだしばらくは持つさ。」
竹「そっか…それとあとどのくらいで」
小吉にどのくらいでつくか聞こうとしたその直後。
静かな線路に三つの異なるメロディーが響いた。
猪「!?」
竹「!?」
小「!?」
突然なったメロディーに驚く俺たちだがすぐにその発信元が自分のスマホであると気づく。
そしてディスプレイ画面を見ると、
『new Your destiny movies1###』とかかれた表記があり、
そのしたに日本語訳で『貴方の運命が決まりました!!』とかかれてあった。
先ほどの続きの映像が届いたようだ。
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