隣人当選

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「そして明日がその当選番号の発表日だ」 「当選番号マジかよ! 最高じゃねーか! これで会社も辞められて、一生豪遊だ! カネがあれば女なんてすぐできる。たまらねぇ。早速買いにいくぞ! ってその前に番号聞かなきゃな。ここじゃなんだ、まあ上がれよ俺。汚い部屋だけど……っていうかお前も俺だから気にしないか」  そう言って俺は俺を部屋に上げ、当選番号を聞きメモを取った。 「そういえば、何で自分で買いに行かなかったんだ?」  俺は素朴な疑問を俺に投げかけた。そして、俺はこう答えた。 「隣人当選の条件だ」 「隣人当選て頭の中で響いたやつか? ていうかお前も当選してたのか。で、お前の当選内容って何なの?」 「俺のは、過去の自分の隣人になることだ。しかも俺の場合、過去の日にちを指定できる代わりに過去で物を売り買いするといった権利を行使することができないという条件付きだ。でも情報を伝えるのは自由って訳。ちなみにこのマンションの賃貸は勝手に手配済みだったけど」 「なるほどな! で、俺が金持ちになれば未来のお前も金持ちって訳か」 「そういうこと。じゃあ早速買いに行ってきてくれ。俺は自分の部屋で寝てるから」
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