隣人当選

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「さすがに二人で行くのはヤバイからな。じゃあ早速行ってくるよ! でも、お前寝てるって……引っ越しの荷物片付けろよ」 「はぁ? 3日しか居ないのにそんなことする訳ないだろ」 「はぁ、さすが俺。ぐうたらすぎて笑えてくる。まあ俺も同じ立場だったらそうするか! じゃあいくぞ! さぁお前も帰った帰った!」  それから、俺は家の近くの宝くじ売り場まで走った。すぐに着いたが、まだ開店まで30分あった。  普段なら待つのが大嫌いな俺。だけど今は大金が手に入った後の妄想で頭がいっぱいで、あっという間に30分が過ぎた。 「いらっしゃいませ。お待たせしました」  お待ちしてましたー。  早速ナンバー7の記入用紙を受け取り、未来の俺から聞き取った数字を塗り潰した。 「これ一枚お願いします」  売り場のおばちゃんに記入用紙と小銭を渡し、自分の予想数字の入ったクジを受け取った。  やったー! これで大金持ちだ。  俺はついついスキップをしていた。スキップっていつぶりだよ! と自分にツッコミを入れながら浮かれて家に向かった。
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