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美鈴の両親は海外に赴任中で四つ年の離れた弟がいる。
その弟の面倒を見ているのが美鈴だった。
弟も一人で暮らせるのだが、大学が家から近いから親がいなくてもそのまま家に残っているのだった。
親の方は、どうせなら、美鈴も家に戻り暮らせばいいと言うので、一人暮らしをしていた美鈴も家に戻ってきていた。
美鈴が家に帰ると弟がリビングでテレビを見ながらコーヒーを飲んでいる。
美鈴は、「ただいま基樹。今御飯の支度するからね。」と言うとキッチンに立つ。
基樹は「姉貴遅かったじゃん。どっか言ってたのか。今日は休みだろ。早く彼氏造りなよ。」と言うと笑っている。
美鈴は、「なに言ってんのよ。本当に基樹こそ彼女いないの。あまり持てないんでしょ。」と笑いながら言い返す。
「別にいいじゃん。俺は彼女作ろうと思えば作れるよ。いるもんね。姉貴とは違うよ。」と得意げな顔をしている。
美鈴は「はいはい、分かりました。お姉さんの事は気にしないで先にお嫁さん貰ったらいいよ。」と笑いながら言うと夕食の支度を始めていた。
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