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美鈴はとても嬉しかった。加賀見が真剣に結婚を考えてくれていることが、まだ両親にはいっていないが、明日にも電話で話そうと思った。
「うれしいです。拓海さん。指輪をはめてくれませんか」と言うと加賀見は「はい、私のお姫様この指輪をはめたら、もう君は私のものだよ。どんなことがあっても私から離れてはいけないよ。約束だ」と言うと指輪を美鈴の指にはめる。
白く細い美鈴の指にダイヤモンドの指輪が光り輝く。
契約の指輪をはめたまま、美鈴は今夜、加賀見に抱かれる。
加賀見が美鈴の唇にキスをする。
優しく段々と深い口付けをして美鈴の美しい体を愛撫していく。
その度に美鈴の口からは甘い吐息が漏れていく。
「美鈴さん愛している」と何度加賀見は囁いていただろう。
その声は美鈴の心の中に刻まれていく。
美鈴も、加賀見に「愛しているわ」と囁く。
その度加賀見の身体が熱く燃え上がる。
美鈴の身体もそれに呼応するかのように熱く燃え上がる。
二人は曼珠沙華の赤い華の中で愛を営むかのように赤く燃える炎のように燃えていた。
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