第二章 相思花を君に

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狭い部屋に美鈴の甘い吐息が響いていた。 加賀見も、美鈴を抱けば抱くほどその体にのめり込んでいく。 やがて果てる二人は深い眠りへと落ちていく。 朝目覚めるとカーテンの隙間から朝日が差し込んでいた。その眩しさに目を細める美鈴は、隣で寝ている加賀見を見つめる。 自然と微笑んでしまう。 頬にキスをすると、そっと起き上がりシャワーを浴びて身支度をする。 そしてキッチンへと行くと朝食を作る。 すこぶる機嫌がいい美鈴は鼻歌を歌いながら作っていく。 出来上がると加賀見を起こしに行く。 「拓海さん、起きてくださいね。もう朝ご飯出来ましたよ」と揺り起す。 加賀見は「もう少し寝ていたい。美鈴さんも寝ましょう」と言うと美鈴をベッドの中に引きずり込む。 美鈴は、「拓海さんだめですよ。私は今日はお仕事だから」と言うが加賀見は美鈴にキスをしてくる。 美鈴も加賀見にキスをされると身体が反応してしまう。 「あ、だめ、拓海さん会社へ行かなくちゃ」と言い終わらないうちにまたキスをされる。
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