第二章 相思花を君に

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「もう、拓海さんたら、知らない」と言うと美鈴は加賀見の腕の中をすり抜けていこうとしたのだが、加賀見の腕の強さに負けてしまう美鈴だった。 美鈴は「お願い起きて拓海さん。会社に遅れちゃうから」と加賀見の耳元で言う。 それでやっと加賀見の目が覚めた。「おはよう。美鈴さん」と言うとまたキスをする。 美鈴は可愛く上目遣いに加賀見を見る。 「拓海さん、早く起きてご飯食べてください。私会社に遅れちゃいます。早く」と言うと加賀見は笑いながら「ごめんあまりに気持ちいい朝だったから、起きたくなかったんだ。」と言うとベッドより起き上がり服を着る。 それを見届けると美鈴は下へ降りていく。 やっと加賀見が朝食を食べにくる。 満足そうな顔をして全て平らげていた。 美鈴は、後片付けをして会社へ行く準備をしていた。 それを見て加賀見は「美鈴さん来年になったら、会社にはいかないでください。家にいてくださいね」と真剣な顔で言う。
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