第二章 相思花を君に

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「うん、高木君がね。転勤になる前に婚約してくれって言ってくれたの。そしてね、来年は結婚式を挙げる予定なんだ。だから、来年になって私は、寿退社です。ありがとうね。美鈴」と言うと微笑んでいる。 美鈴も「あのね清美、実は私も昨日婚約指輪もらっちゃたの。これ見て、来年私の両親が戻ってきたら結婚式を挙げる予定なの」と言うと清美と同じように赤い顔をしている。 清美も驚いている「私達似た者同士ね。お互いに幸せになろうね」と言うとお互いに抱き合っていた。 美鈴も清美の話を聞いてほっとしていた。 愛し合う者同士一緒にいるのが一番なんだもの。 美鈴は加賀見のことを想った。 今頃は絵を描いているだろうと。 二人は仕事に戻るといつもの様にこなしていく。 清美も今日はミスなしで行けている様だ。 婚約したのが良かったのだろう。 不安が軽減したのだと思う。 私も、婚約指輪をもらってからほっとしているのは本当だ。 今夜、親に電話しておこうと思う美鈴だった。
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