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加賀見は、真っ赤になりながら、照れて答える。
「ええ、実は今日、神社で会いまして、そこで美鈴さんにモデルのお願いをしていたんですよ。連絡も交換し合っていたのですが。まさか、お隣さんだとは知らなくて、驚きました。」
基樹は「えー姉貴をモデルですか。加賀見さんて写真家ですかそれとも画家ですか。」と尋ねる。
加賀見は、穏やかな表情で、「私は、絵描きです。今度私の個展を開くので良かったら、美鈴さんと一緒に見に来てください。」と答える。
基樹は、「絵描きさんですか。個展を開くなんてすごいですね。」と感嘆の声を上げている。
それに対して、加賀見は、少し照れながら、「いやあ、大したことはないですよ。」と答える。二人の会話の中に美鈴の声が入る。
「お二人さん。お食事の用意が出来ましたよ。さあ、テーブルに着いてくださいね。」その声を聞いて、二人はソファーから立ち上がるとテーブルへと向かう。
そして、テーブルの上に用意されている料理を見ると加賀見は、目を見張る。
「美鈴さん、お料理上手なんですね。スゴイご馳走だ。」と言うと椅子に座る。
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