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基樹が、得意げな表情をして「姉貴の料理は最高なんですよ。」と言うとへへへと笑いながら、鼻を人差し指でこすっている。
美鈴は照れながら、「さあ、早く食べてくださいね。」と二人を促す。
加賀見は美鈴の作った料理に舌鼓を打っている。
美鈴の味覚は大したものだった。味付けはとてもおいしい。基樹が言うのもうなずける。
食事の間中基樹が加賀見に話しかけて加賀見がそれに答えていた。
基樹を中心に楽しい会話になっていた。
美鈴は、食事に誘ったけれども少し緊張していた。
けれど、基樹のおかげで楽しいひと時を過ごすことが出来た。
基樹は怖いもの知らずと言う感じで、加賀見に色々と聞いていく。
「加賀見さん歳はいくつですか。何で結婚しないんですか。」
加賀見は基樹の質問にいやな顔一つしないで答えていく。
「私は30歳です。まだいい人に巡り合っていないだけなのだと思うんだけどね。なかなか結婚できないんだよ。彼女が出来ても逃げられるんだよね。」と笑っている。
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