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加賀見は、「はいお待ちしています。すいませんね。遠くだったら、夜はお願いしないのですが、お隣だから甘えます。早くあなたを描きたくて、」と言うと微笑んでいる。
美鈴は「おやすみなさい。」と微笑む。
加賀見も、優しいまなざしで美鈴の瞳を見つめている。
お互いに見つめ合う。
加賀見は「お休み。」と言うととなりに帰っていく。
美鈴は、家に入ると、キッチンに向かい後かたずけをしていく。
基樹は「姉貴、いい感じだな。あの加賀見っていう人、優しそうだしさ。」と言うと笑っている。
美鈴は、笑顔で「そうね、優しそうな人ね。」と言うと嬉しそうだった。
基樹は姉が加賀見さんの事を好きなのを見てすぐに分かった。
「姉貴、風呂入ってくる。」と言うと風呂にいく。
美鈴は、先程の加賀見の瞳を思い出していた。
優しそうなすべてを包んでくれるそういう目をしていた。
そのころ加賀見は、キャンパスの前に座り、今日見た曼珠沙華を描いていた。
そして、その曼珠沙華の傍らには美鈴を描こうとしていた。
加賀見は、美鈴を見ると身体が熱く火照るのを感じていた。
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