34人が本棚に入れています
本棚に追加
しかしカーテンをしていてもシルエットが見えるのはよろしくないと思う加賀見だった。
やがて電気が消されて部屋は真っ暗になる。
加賀見は再び視線を月に戻して、美しい月を眺めながらコーヒーを飲んだ。
秋の風が頬を撫でる。
庭に植えられている金木星の花の香りがかすかに香ってきた。
加賀見は、部屋に入るともう一度筆をとりキャンパスに向かった。
明け方近くになってようやく加賀見にも眠気がやてきた。
加賀見は筆をおいて、ベッドへと入ると深い眠りについた。
美鈴は、朝起きると朝食を作り、基樹を起こしに行く。
「基樹ご飯出来たよ。起きなさい。私は、もう先に食べて会社に行くからね。」と言うと布団をめくると基樹を起こす。
基樹は眠い目をこすりながら、起き上がると大きな欠伸をしていた。
「姉貴おはよう。今降りるから。」と言うとベッドより降りて服を着替える。
そして、洗面所へと顔を洗いに行く。
最初のコメントを投稿しよう!