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「ありがとう。それじゃあ。これは私の連絡先です。君の、あーそうだ。美鈴さんとお呼びしてもよろしいですか。」と恥ずかしそうな顔をしながら聞く。
美鈴は、「はい、良いですよ。」と微笑みながら答える。
加賀見は、「それでは、美鈴さん。この私の連絡先を書いたメモを渡しますので登録しておいてくださいね。必ずですよ。」と美鈴に念を押していた。
美鈴は、「はい分かりました。」と言うと、加賀見の目の前で携帯に電話を登録し始めた。
それを見て加賀見はほっとして、自分も同じように携帯に登録をする。
それからは、加賀見も、美鈴も緊張の糸が外れたようで穏やかに話しはじめる。
美鈴も、そんな加賀見の様子に惹かれて穏やかになっていくのだった。
二人で穏やかな時間を過ごしていく。
話すのは主に加賀見の方だが、加賀見が質問すれば美鈴は答えていた。
加賀見は美鈴の何気ない仕草や微笑みに眩しそうに目を細めながら見つめている。
加賀見は美鈴と時を過ごせば過ごすほど、離れたくない衝動に駆られていた
そんな思いをよそに美鈴は「あのう、加賀見さん、もうそろそろ帰らないといけないから。」と言う。
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