第二章 相思花を君に

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「え~基樹どうしてこんなに遅く出かけるのそれも泊りなんて」 「姉貴、大学の用事なんだよ。仕方ないさ。俺にだって色々あんだよ。」と言い残して出ていく。 美鈴は後を追いかけて「気を付けるのよ」と声をかける。 基樹は「分かった。じゃあね」と言うと出かけてしまった。 キッチンに戻ると加賀見さんが微笑みながら「もう片付けは終わったの」と聞いてくる。 美鈴は頬を染めながら「はい、もう終わりました」と答える。 「美鈴さん今夜は一人じゃ危ないから私が泊まるよ」と言う。 美鈴は、赤い顔がさらに赤くなり「はい、拓海さんがいてくれれば安心です。でもモデルはどうしますか」と聞く 加賀見は「それじゃあ、今日はお休みにします。明日なら次の日はお仕事休みだし、美鈴さんを独り占めできるでしょう。美鈴さん着替えを取りに行ってきます。待っていてくださいね」と言うと微笑んでいる。 美鈴は加賀見の微笑みがとても好きだった。 「はい。お風呂の準備をして待っていますね」 加賀見はそれを聞くと自分の家にいったん帰り泊まる用意をしてくる。
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