隣のアイツは殺人鬼

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──数時間後。 ピンポーン。 「うおっ」 居眠りしかけていたせいか、思いのほかインターホンの音が大きく聞こえてビクッとなった。 そばに置いてあったペットボトルの水を飲み、頭を目覚めさせる。 訪問者は誰か……。 このタイミング的に、恐らく引っ越しの挨拶だろう。 そう考えると胸がドキドキしてきた。 もしかして、今度こそ可愛い女の子だったらどうしよう……。 ってどうしようも何も無く、とにかく可愛い女の子であって欲しい。 いや、訂正。可愛く無くても良いんで、女の子でお願いします。 この際、可愛く無くても良いんで……いやできたら可愛く無くは無い方が良いんだけど……ってウソです。とにかく、おじさんじゃなければいいですから。 ……って、一体オレは誰にお願いをして、誰に気を使ってるのかと、我に返って苦笑いした。
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