やっと気づけたのに。

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宇佐美くんは、少し不思議そうに首を傾げて 「そうですか?…じゃあ今日いつものバーで飲みませんか?」 いつものように宇佐美くんが私を飲みに誘ってくる。 前の私ならOKしていたが、今の宇佐見君への恋心に気づいてしまった私には素直に誘いに乗ることが出来なかった。 「ごめんなさいねっ…今日はちょっと用事があるの…」 「そうですか…。じゃあまた誘いますね♪」 タッタッタ 宇佐美くんの後ろ姿が小さくなっていく。 そんな些細なことでも泣きたくなる。
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