やっと気づけたのに。

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ユサッ 「ん…っ…」 ユサッユサッ 「ん…ちょっと…やめなさいよ…っ」 誰よ…私はまだ寝てたいのに… 私は、ゆっくりと瞼を開いた。 「んっ…」 すると私の目の前には黒髪の眼鏡をかけた男性がいた。 「起きましたか?もう終点ですよ。」 と優しく声をかけてくる。 「はい…。…って!終点!?」 どうしよう! 思いっきり寝過ごした!! 頭の中がパニックで混乱していると、 「寝過ごしてしまったのなら車を出しますよ?何処の駅ですか?」 「そんな!!駅員さんに迷惑ですよ!!」 すると駅員さんはにっこり笑って 「駅員だからですよ。」 「えっ?」 「駅で困っている人を助けるのは駅員の仕事ですから。」 と言うので少し悪い気もしたけど送ってもらうことになった。
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