64人が本棚に入れています
本棚に追加
ブロロロロ
駅員さんと車に乗り込んだあと私は窓の外をずっと見ていた。
「…なにか悩みでもあるんですか?」
「えっ?」
「ずっともの寂しそうに窓の外を見ているものですから。」
私、赤の他人が見ても悩んでるように見えるんだ。
「悩みって言うのは、自分の気持ちに素直になれないときのことなんですよ。…特に恋は。」
私はドキッとした。
他人にこんなこと話すの変だけど…。
「駅員さんは、恋をした相手に婚約者がいたらどうしますか?」
少し沈黙が続いてから駅員さんが言った
「例え相手に好きな人がいても止められない。そこで諦められる恋ならそこまでの恋だったんだよ。」
そっか…
止めなくていいんだ。
最初のコメントを投稿しよう!