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ある土曜日。
その日は朝から身体が怠かった。
それでも周囲から遅れをとること避けたい真歩は午前中から個人用練習室に引きこもり、ダンスの練習した。
おそらく生理が近いのかもしれない。
腰の辺りがどことなく痛いし、眠気が普段よりも強い。
「ふわぁぁぁ……」
そのせいか、夜の授業中、真歩は向井の横で大きく欠伸をしてしまう。
「欠伸をするなんて、集中していない証拠」
向井が咄嗟に突っ込んできた。
「何時間も集中力なんて続かないわよっ」
つかさず反抗する。
この手の掛け合いは日々行われていたから、最近は睨むことも忘れている。
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