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今、何時なんだろう?
大きく背伸びをしながら、談話室に掛けられた時計を見ると、23時30分はとっくに過ぎていて、もうすぐ24時を指そうとしていた。
嘘‥‥。
もうそんな時間?
どれくらい寝ちゃったんだろう?
もしかして、向井は帰っちゃった?
『わざわざ特別授業をしてやっているのに寝るなんて最低な奴だ』と言う向井の顔が浮かぶ。
あの男ならやりかねない。
真歩はテーブルの上に広がった勉強道具をリュックに仕舞い、帰り支度を始めた。
さっさと家に帰って寝よう。
まだ身体が少しだるい。
ちゃんと寝ておかないと、明日のダンスに支障が出そう。
真歩は窓から外に出ると、寒い学内を歩き始めた。
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