不意打ち ≒ 本音を映す

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「恥ずかしい? 結構上位だったよ?」 「え?」 上位? 成績が上位だったのは、大学1年生の頃くらいだ。 それからずっと下がっているはず。 木戸が見たのは、いったいいつの成績資料なんだろう‥‥? 「真歩さん、クリスマスどうするの?」 「へ?」 突然名前で呼ばれたことと、クリスマスのことを聞かれ、真歩は思わず、目が点になる。 「クリスマスにM研のメンバーで集まってクリスマス会をするから、真歩さんも来たらどうかなって思ってさ」 M研のクリスマス会? いや、行かないでしょう。 なんで行く必要が? M研メンバーじゃないし、なるつもりすらないのに。 「すみません。ご遠慮します」 きっぱり断るしかない。 「えー?なんで? 予定あるの?」 「え‥‥、えっと‥‥」 木戸のしつこい質問に返答に困る。 おそらく、今のところの予定なら、ダンスをしているか、勉強しているかどちらかなんだろうけど、木戸に話すことでもない。 「あ!詰まるところをみると、予定あるんだね!」 「いや、そういうわけじゃ‥‥‥」 「じゃあ、あれか!一緒に過ごしたい人がいるんでしょ?」
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