不意打ち ≒ 本音を映す

22/25
前へ
/575ページ
次へ
「アレは俺の姉貴」 向井の声が頭上から聞こえた。 「え? お姉さん?」 驚いて、顔を上げた。 真歩が顔を上げたと当時に向井が先を歩き出していて、慌てて追いかける。 「そう。昨日、突然来た」 「そ、そうなんですか‥‥‥」 なんだか肩の力が抜ける気分。 ほっとしている自分がいる。 「クリスマス‥‥‥」 「え?」 クリスマス? 向井の突然の振りに真歩は目を瞬いた。 「クリスマスはどうする?」 「ど、どうするって?」 どうするってどういうこと? どういう意味? 「何か予定あるのか?」 え? 何処か出掛けようってこと?
/575ページ

最初のコメントを投稿しよう!

3264人が本棚に入れています
本棚に追加