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「アレは俺の姉貴」
向井の声が頭上から聞こえた。
「え? お姉さん?」
驚いて、顔を上げた。
真歩が顔を上げたと当時に向井が先を歩き出していて、慌てて追いかける。
「そう。昨日、突然来た」
「そ、そうなんですか‥‥‥」
なんだか肩の力が抜ける気分。
ほっとしている自分がいる。
「クリスマス‥‥‥」
「え?」
クリスマス?
向井の突然の振りに真歩は目を瞬いた。
「クリスマスはどうする?」
「ど、どうするって?」
どうするってどういうこと?
どういう意味?
「何か予定あるのか?」
え? 何処か出掛けようってこと?
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