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真歩は個人用のダンス練習室の窓の前で、背伸びをして外を眺めた。
駅のホームに立つ人たちの姿は暖色系の装いが増え、周辺の木々は幾分か紅葉し始めている。
大学の構内やダンス教室には、オレンジの可愛く不気味なスマイルをしたカボチャたちが装飾され、秋が更に深まったことを表していた。
勝負の日まで、あと約2ヶ月。
数字に表されると、もう目前だと実感してしまいそうで、怖い。
真歩は大きく息を吐いた。
今はひたすら目の前のことを熟すしかない。
「もう一回踊りますか!」
気合を入れ直し、真歩は鏡の前に戻り、ダンスを再開する。
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