第二章

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「………女の影が見えるな…。 最近、女関係で何かなかったか?」 親友は言わば視える人らしく、僕の後ろに女の影が視えるらしい。 隣に女の人が越して来たくらいだと伝えると、 「…今日お前の家行くわ。 お前、一回トイレで自分の顔見てこい。 このまま放ってたら大変な事になりそうだし」 そう言われて、僕はトイレに行くことにした。 「顔に何か付いてるのかな?」 トイレに行って、手荒い場の鏡を見たとき僕は愕然とした。 ひどくやつれた顔に目の下には隈が浮かび、今にも倒れそうな人が映った。 それが自分の顔だと思えない位痩せ衰えていたのだ。 「……何で? 自分の家の鏡じゃちゃんと映ってるのに…」
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