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「………
これ、どこで?」
親友の顔が強ばっている。
きっと相当ヤバイ物らしい。僕は素直に隣の部屋の人にもらったと伝えた。
「…とりあえず、これ持って寺に行こう。
ここまで行ったら俺たちの手には負えないから」
慎重に蓋を閉めて親友が箱を持ち上げた時、
ズズズ
ズズズッ
隣の部屋から音がした。
いつもの時間はとっくの昔に過ぎている。
「この音、隣の部屋か?」
「うん…。いつも9時に聞こえて来る音なんだけど…」
いつもと違う時間に鳴る音がより一層不気味だ。
二人して動きが固まってしまう。
逃げなくちゃと本能と動けない体のジレンマに、
「………」
冷や汗をたらしながら音に耳を向けてみる。
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