最終章

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ビールを買って家に帰ると、隣の部屋の前に大家さんが立っていた。 「あっお帰り。 ちょうどよかった。今度お隣に若いご夫婦が越して来ることになってね。 またご自身で挨拶しにいきますって言ってたわよ」 隣に人が越してくるって…。 「すいません…。一つ聞いてもいいですか? ここ、前に女の人入ってませんでしたか?」 「女の人?最近?」 大家さんは首を傾げて尋ねてきた。 やっぱり音成さんはこの世の人じゃなかったんだ……。 そう思ってたとき、 「減築前に一人いらっしゃったな。 その部屋はもうないけど」 「えっ?ここ減築されたんですか?」
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