第1章

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「隣に越してきたみたいだな」 「うん…初めて知った」 僕が越してから何故か隣の部屋は空き部屋となっていた。 古い物件だから仕方ないかなと思ってたけど、まさか隣に女の人が越して来るとは思わなかった。 「きれいな人っぽかったよ?」 「何?タイプ? 声しか聞こえなかったから分からなかった」 ドアを少しだけ開けていたから友人からは、見えなかったらしい。 「それより何もらったの?」 どうやら引っ越しの挨拶でもらった物が気になるらしい。 「重たいからビールかな? 飲まないんだよね、僕」 持っている荷物を上下に動かし重さを確認する。 大きさ的にもそのくらいの入れ物だから多分お酒関係だ。 「飲まないんなら俺もらうよ? 家で飲むし」
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