第二章

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気にも止めてなかったその時、 ガッターン! 余りの大きな音に僕はビクッと体を強ばらせた。 何かが倒れた音がしたあと、 ギッギッ 何かが軋む音が鳴る。 これが毎日続けばさすがに気になる。 音成さんは一体何をしているのだろう? 次の日の朝にでも聞いてみるか。 そう思うのだが、なかなか音成さんに会うことが出来ないまま数日が経ったある日の事。 「………お前、最近何かあった?」 大学の学科が終わった後、高校時代の親友に会っていたとき親友に言われた言葉。 「何かって?」 居酒屋で親友は酒を飲み、僕はウーロン茶を飲んでいた。 最初に親友は目を見開いて眉間にシワを寄せていたのを思い出す。
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