住良木の 『夜の仕事』

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住良木の 『夜の仕事』

きらびやかな庭園を持ち、豪華な教会が一段と映える この社長の自宅の警護が、夜の仕事場である。 そして今日は、真奈美ちゃんが養子にした、 息子の誕生日という事で、召集されたのだ。 警備の数は、300名。 そのリーダーを、住良木が行っている。 実際には、護衛はいないように見えるはずだ。 見えるのは、門に立っている門番だけだ。 「あーら、住良木君!私に逢いに来たのぉー!」 「いえ、現在警護中ですので、申し訳ありませんが…」 「あ、ごねんねぇー、邪魔しちゃって!  それじゃ、明日、よろしくねぇー!」 簡単に居場所を察知されてしまった。 真奈美ちゃんは、異常に勘が鋭いのだ。 それも、恐れられている理由のひとつである。 そして、今日は愛する息子の誕生日と言うこともあり、 かなりご機嫌のようである。 真奈美ちゃんに、少々驚かされた一件以降は、 何事もなく閉会したようだ。 要人の車が次々と出て行き、SPの車もそれを追いかける。 「要人は全て、出払ったか?」 「はい!オールオーバー!」 「よし!緊張を解き解散だ」 「了解」 住良木の、夜の仕事が終わった。
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