2人が本棚に入れています
本棚に追加
住良木の 『夜の仕事』
きらびやかな庭園を持ち、豪華な教会が一段と映える
この社長の自宅の警護が、夜の仕事場である。
そして今日は、真奈美ちゃんが養子にした、
息子の誕生日という事で、召集されたのだ。
警備の数は、300名。
そのリーダーを、住良木が行っている。
実際には、護衛はいないように見えるはずだ。
見えるのは、門に立っている門番だけだ。
「あーら、住良木君!私に逢いに来たのぉー!」
「いえ、現在警護中ですので、申し訳ありませんが…」
「あ、ごねんねぇー、邪魔しちゃって!
それじゃ、明日、よろしくねぇー!」
簡単に居場所を察知されてしまった。
真奈美ちゃんは、異常に勘が鋭いのだ。
それも、恐れられている理由のひとつである。
そして、今日は愛する息子の誕生日と言うこともあり、
かなりご機嫌のようである。
真奈美ちゃんに、少々驚かされた一件以降は、
何事もなく閉会したようだ。
要人の車が次々と出て行き、SPの車もそれを追いかける。
「要人は全て、出払ったか?」
「はい!オールオーバー!」
「よし!緊張を解き解散だ」
「了解」
住良木の、夜の仕事が終わった。
最初のコメントを投稿しよう!