561人が本棚に入れています
本棚に追加
「……一生、俺の傍にいてほしい」
一瞬、時が止まったような気がした。
「どうか、これからもこの広い空から、亜依の事を護ってて下さい」
もう一度、手を合わせる望くんから、私は目が離せなかった。
手を合わせ終えた望くんが、こっちを見たまま固まっている私を、不思議そうに見ている。
「亜依?」
「……今の……なに?…」
「何って……プロポーズ?」
何でもなかったかのような顔で、さらっと言ってのける望くんに、一気に顔が赤くなる。
「えっ!?嘘!…え、本気…?」
呆れた顔で、はぁ…と溜息をつくと
「……冗談で言うわけないだろ」
最初のコメントを投稿しよう!