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「……今すぐってわけじゃないから。またその時に言うよ」
ポン…と頭の上に手をおく。
じんわりとした優しさが広がって、涙がでそうになるのを、必死に耐えた。
「……翔ちゃん、私はずっと翔ちゃんが好きだよ。……これから先も忘れない。……そんな私ごと好きになってくれたのが望くんなの。……これから先、望くんと一緒に歩んでいきたいと思ってるから………翔ちゃん、見守っててね」
二人で空を見上げる。
きっとこのどこかで、翔ちゃんは私達を見てる。
「……いこっか」
「もう、いいのか?」
「うん。……もういつでも来れるから」
前は、一年に一回しか来れなかった。
ここに立ってしまえば、見たくない現実を見て、勝手に時が進んでしまうから。
でも、今は違うって知っている。
「……ちゃんと亜依の想い、届いてるよ」
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