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僕は仕事を終え、新宿から小田急線に乗った。
この電車はいつ乗っても人が多くて息が詰まる。
ひとつ大きなため息をついた。
何と無く車内を見渡すと、そこには
くたびれたサラリーマン
スマホでゲームをしている学生
買い物袋を大量にぶら下げた主婦
優先席に座る若者に文句を言う腰を曲げた老人
老若男女多種多様な人々が、この小さな空間に収まっている。
この光景はいつ見ても異様だ。
僕の隣では、渋谷とか原宿にいそうなギャル集団が、所構わず馬鹿騒ぎをしていたら。
「それちょーやばくなぁい??」
「それな!やばいよね~ぎゃははは~」
ちょーやばいのはお前らだ!
僕は"ギャル"という人種がこの上なく嫌いだ。
香水臭いし、煩いし、下品で頭が悪い。
「まじで~?それめっちゃキモくなーい?」
あぁ。香水の匂いがキツくて凄く気持ちが悪い。
早くここから僕を出してくれ。
車掌が次の駅を知らせる。
「次は新百合ヶ丘~新百合ヶ丘です」
まだ町田じゃないのか!!
急行なんだから、もっと頑張れ車掌!
僕は小田急線の車掌に意味不明な八つ当たりをしながら、家のある町田駅に到着するのを待ち侘びた。
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