第1章

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僕は仕事を終え、新宿から小田急線に乗った。 この電車はいつ乗っても人が多くて息が詰まる。 ひとつ大きなため息をついた。 何と無く車内を見渡すと、そこには くたびれたサラリーマン スマホでゲームをしている学生 買い物袋を大量にぶら下げた主婦 優先席に座る若者に文句を言う腰を曲げた老人 老若男女多種多様な人々が、この小さな空間に収まっている。 この光景はいつ見ても異様だ。 僕の隣では、渋谷とか原宿にいそうなギャル集団が、所構わず馬鹿騒ぎをしていたら。 「それちょーやばくなぁい??」 「それな!やばいよね~ぎゃははは~」 ちょーやばいのはお前らだ! 僕は"ギャル"という人種がこの上なく嫌いだ。 香水臭いし、煩いし、下品で頭が悪い。 「まじで~?それめっちゃキモくなーい?」 あぁ。香水の匂いがキツくて凄く気持ちが悪い。 早くここから僕を出してくれ。 車掌が次の駅を知らせる。 「次は新百合ヶ丘~新百合ヶ丘です」 まだ町田じゃないのか!! 急行なんだから、もっと頑張れ車掌! 僕は小田急線の車掌に意味不明な八つ当たりをしながら、家のある町田駅に到着するのを待ち侘びた。
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