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「え~~~!!!???」
僕は予想外すぎる出来事に大声を上げる。
因縁つけられらるどころか丁寧に挨拶された。
下僕にされるところか"助け合いましょ♪"なんて言われた。
しかも菓子折りまで持って来て凄く礼儀正しい。
僕の中の悪い想像は全て覆された。
あれは本当に"ギャル"なのか?
彼女は見た目以外は僕の嫌いな"ギャル"像から大きくかけ離れている存在だった。
そしてなにより屈託のない彼女の笑顔は可愛かった…
僕が好きなアイドルの誰よりも美しい笑顔だった。
僕は今までに感じた事のない高揚感にドキドキした。
…はっ!
いや待て!
冷静になれ。
僕は頭をブルブルと横に振り、頭の中から彼女をかき消した。
騙されてはいけない。
彼女の姿は完全なる"ギャル"なのだ。
きっと初対面だから愛想よくしただけに違いない。
中身は下品で性悪に決まっている。
今度は、悪魔のようなうすら笑いをする彼女を想像してゾッとした。
どうせ隣に越してくるならま○ゆみたいな清楚でピュアで可愛い子が来ればよかったのに…
まぁこんなボロアパートだ…そんな事は夢のまた夢だけどな…。
不毛な妄想をやめ、いつものようにA○BのDVDを見てから寝りに着いた。
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