第1章

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僕は鳥のさえずりで目が覚めた。 けれど、それは全く風情のあるものではなかった。 確かに僕は鳥のさえずりで目を覚ましたが、それは夢の中の鳥の鳴き声でだ。 車ほど大きな鳥が自分に向かって飛んで来る。おまけにギャーギャーという恐ろしい鳴き声つき。 僕は昨日見たビデオのせいだと思った。 昨日は何度もビデオを確認した。 けれども映像に変化はなく、玉人は三回帰ってきた。 今日の夜は玉人の引っ越し祝い。 しかし、あのビデオを見た今となっては、玉人が来るのが怖かった。
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