4人が本棚に入れています
本棚に追加
ドアの鍵をかけ、俺は軽くシャワーを浴びTシャツとトランクス姿になり、テーブルの上に弁当と缶ビールにツマミ、それにティッシュボックスを置き、テーブルの傍にゴミ箱を持ってくる。
太田さん一家を透視すると、晩御飯を食べ終えたらしい3人の女性が、テレビを見ながらくつろいでいた。
旦那さんは風呂に入っているようだが、男の裸を見てもつまらないので、女性3人の鑑賞を続ける。
「おーい、風呂空いたぞ。
浴室、結構広いから3人で入れるのじゃないのか?」
「お母さん、一緒に入ろうよ」
「たまには、女3人でお風呂も良いかも、入ろうよ、お母さん」
「そうね、3人で入りましょうか」
俺は視線を脱衣場に移し、3人の裸体を拝む態勢に入った。
「ゴクリ」
俺は唾を飲み込む。
3人の女性は「キャピキャピ」言いながらコンタクトレンズを外し、洗面台で顔を洗い服を脱ぐ。
「……………………」
3人が服を脱ぎ顔を洗うと、3人の姿が見えなくなり、3人が立っている場所の向こう側、浴室の扉しか見えない。
だが3人の声は聞こえる。
チクショー明日から引っ越し先を探さなくては。
幾ら俺が透視能力を持っていても、透明人間の身体を見る事は不可能だ。
最初のコメントを投稿しよう!