まえがき

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俺はピンポンダッシャーよしき。 町中のインターホンを鳴らしてまわるハイエナたぁ俺のことだ。 数々のレジェンドを作ってきた俺様だが、今日は更なるレジェンドを作る。 「お隣さん」にピンポンダッシュかますのサァ。 こいつぁ非常識だぜ…? 下手すりゃあ「確執」が生まれる。 しかも相手はただの「お隣さん」じゃあねぇ。 今日。引っ越してきたばかりの。多分家の中にはダンボールが散乱していて玄関に出るのも一苦労であろう。 そんな。「お隣さん」だ。 インターホンにかける指がプルプルと震える。 やべぇ…こいつはやべぇことだ。非常識すぎるぜ。 だが!俺は! 伝説になる。そのために。 ググッと指を押し込む。 押した。 即座に走る体勢にうつる。 キーンコーンカーンコーン、キーンコーンカーンコーン。 俺は確かにインターホンを押した。確かに押した。 しかし、流れてきたのは学校のチャイム。 つまり、学校のチャイムの音をインターホンの音にしてるってぇわけか。 コイツァ…。 やべえぜ。
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