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私は今、荒く秘めた呼吸の中で、君を自分勝手な空想の中で犯している。
情けないな。
ごめん、マーツ。
私は君にとっていいひとではない。
君と離れてひとりになって、あれからつい、君を思って自慰行為をしてしまってる私を知れば、君にとっては私はただ気持ち悪いだけの人になるだろう。
そもそも、ソフィア教育長が無理難題を押し付けるからあんな事故が起こる。
男の性の悩みは男同士で解決してやってくれとか、教育長の要望は曖昧すぎる。
とはいっても、まあ、その気持ちも分からなくはないし、了承したのは私なのだけど。
マーツが惚れてしまった相手だということは、教育長に言えたものじゃないのだし、勿論知らないからこそ、手近な私を選んだのだろうし。
そして考えた末にマーツに好きだと伝えてしまったのも、まだ間違いだったかもしれないともつい、考えてしまう。
後悔はしたくないのだけど。
しかしさっきは我慢が揺らいでしまった。
欲が暴走して、マーツと一線を越えそうになってしまいそうだった。危なかったな。
そもそもマーツも私の気持ちを先に伝えたのにもかかわらず、無垢に必死に自慰のやり方なんて聞いてくるから。
て、それ以上に私が暴走してしまってたらどうするつもりだったんだか。
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