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本当にそこから進んでしまうとか、思わないのかな。
というか、自慰も知らないくらいだから、男性同士の体の重ね方も知らないのかもしれないな。
だからいっそのこと、私が体で色々教えてあげようかとか、そんなゲスなことを考えてしまう。
そんな美味しい話は実際は無理なのは分かってるし、そんな勇気すらない。
頭の中でなら、ひとつずつ順を追って、優しく扱ってあげられるのに。
マーツは恥じらいや刺激に上擦る声が出るのを耐えて、それでも教えをせがんだりして。
私が兄様に教えてもらったように、今度は私がリードしてあげたい。
一緒に気持ち良くなりたいさ。
本当にやってしまったら嫌われるのは間違いない。
そもそもマーツは王子に恋してるんだから。
マーツは王子とそういった関係になりたいだろうし。
ああ、切ない。モヤモヤする。
こんなこと考えても仕方ない。
いっそ、頭の中では、君をどうしようが許してくれるだろ?
好きだから、嫌われたくないし、傷つけたくない。君が王子に思っている気持ちと同じだろ。
同士だろう?
だから、せめて空想の中では私の思うように喘いで。
なんて、凄く身勝手な気持ちというのも分かってはいても、気持ちだけは嘘はつけない。
マーツ、君自体は気付いてないかもしれないけど、君は、魅力的で可愛いんだ。
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