第1章

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お昼頃 ある程度仕事を終わらせたヒロキはカズヤがいる研究施設を訪れていた 「この子がユリちゃん」 「………」 紹介された少女は口を閉ざし、無表情でどこか遠くを眺めている その瞳は水に透き通っているかのような海の色をしていた 髪は、絹のように柔らかさを想像をさせる灰色で、足元まで伸びていた 「コイツ、話すことできないのか?」 「突然に失礼な事を言わないでください あなたがどんな人か観察していただけです」 彼女は、依然とした態度で彼に言った さっきまでぼんやりしていたくせにと、ヒロキは思ったが、口には出さなかった
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