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真っ先に玄関を調べたが、鍵はしっかり閉まっていた。
窓の鍵は開いていたけど、ここは三階だ。財布や通帳なんかも手つかずで、とくに盗られたものはない。
シャツのサイズはM。XLの俺には明らかに窮屈に違いない。
持ち上げたシャツを広げて首を傾げていると、ソファで寝転んでいるシロと目があった。
「……お前じゃないよな」
どっかから持って来ちゃったとか?スズメや鼠を捕るみたいにさ。
シロはニャゥ、と面倒くさそうに一声鳴いて、再び丸くなって眠り始めた。
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