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はじまり…
横浜の朝は潮風が頬を撫でる。
その静かな風を感じながらのモーニングコーヒーは格別だ…
まだ早い時間のせいか…空席の多いオープンカフェで一人の男が新聞を読みながらモーニングを堪能している。
センスの良い服装でスタイルも良い…まるでモデルのよう‥ この言葉はまさにこの男のためにあるかのようだ…
鳥のさえずりと波の音がBGMのよう‥
そんな中少し離れた場所から声が聞こえた。
やめて!離して!
そんなのを聴いたらほっておくわけにはいかない…
少し眉をしかめながらもタバコをもみ消し声のする方へ足を向ける。
「いい加減にして!」
女性は必死に腕を振りはらおうとする。
「いい加減にするのはテメーの方だろ!」
その筋のような口調で怒鳴りつける。
「その手を離して!」
と横から手が伸び男の腕を掴む。
「何のつもりだ!」
男は腕を振りはらいながら怒鳴りつける。
「それは、こっちのセリフだ…嫌がってるだろ…」
冷静に話しかける。
(おしゃれはおしゃれかも知れないがカタギじゃないな…)などと考えながら相手を睨みつける。もちろん相手も同様に睨みつける。
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