多少の縁

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隣人の人物像が確定ではないにしろ、分かってスッキリした俺達は、それから1時間ほどコンクールの話題で盛り上がった。 店内は満席状態。 そろそろ時間だなと、沼田と俺は立ち上がる。 先にレジで会計を済ませ、沼田を待った。 何気なしに満席の店内に視線を投げていたら、沼田が誰かに頭を下げている。 知り合いかな?珍しいな、もし仕事がらみなら俺にも関係があるし……。 眠い目を擦りながら、念のため確認したらやはり、見覚えがある。 だが、取引先の社名までは思い出せない。 飲み過ぎたか。
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