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ぎりいっぱいか…
仕事もなんとかこなしているし、コンクールへの出品作品もどうやら間に合いそうだ。
俺と沼田は硝子細工の職人。
仕事にはプライドを持っている。
仕事は細心の注意を払わなければならない。
硝子を削る微かな音の違いや、当てる微妙な角度など、気を抜けば大変なことになる。
中には一つ数十万以上するものもあり、何かあれば個人の責任は重い。
仕事に支障が出ないようにプライベートも気を付けていた。
それなのに
最近はその生活リズムが、メチャクチャになろうとしていた。
俺にとっては一大事だが……
沼田を巻き込むのは、どうしたものか。
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