多少の縁

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空になりかけのハイボール2つと、ツマミを注文しながら検索の結果が気になって仕方がない。 俺に急かされながらも沼田は落ち着いている。 『わかりました』 ハイボールをひとくち飲んで、ようやく口を開く。 あくまでも想像ですが、と何度も念を押しながら言う……。 『多方面から検索した結果、隣に引っ越してきた奴の職業は【音屋】だと推測します』 やったとばかりに得意顔の沼田に対して、理解に苦しむ俺は今どんな顔をしているだろう……。 我にかえり 『音屋って、ナニ!?』 声が裏返っていた。
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