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「おいなんだよこれは」
急いで駆けつけた柏木は、新人の佐々木に尋ねた。
「どういう状況でしょうかね」
「そいつを聞きたいんだよ。こんなのは初めてだ」
「僕もですよ」
二人は2階を見上げたまましばらくは動けなかった。
隣の家が壊されている、と通報を受けた警察は、2階を見上げ、顔をしかめた。まるで何かが墜落したかのように、2階が破壊されていたからだ。
そして急いで中に入った警察は、リビングで血まみれになって倒れている4つの死体を見つけると、急いで応援を呼んだ。
「情報は?」
「だれも何も聞いていませんね。普通こんなに壊されたら音がするものだとおもいませんか?柏木先輩」
「……死体は?」
「同じ拳銃です。相変わらず一発ずつでした。そうそう、拳銃の音も誰も聞いていませんね」
「サイレンサーだな……二階は?」
「めちゃめちゃですよ。ほんとに何かが墜落したみたいでした。UFOだったりして」
「ばかやろう」それじゃあ迷宮入りじゃねーか、と壊された2階を見上げた。
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