Fall out XXX

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 翌日になってオレは、昨日の出来事を友達に自慢しまくった。 「えー、ずるいぞハゲのくせに」 「ハゲに転機が訪れたのか、クソッ」 「はっ? 寝言は髪が生えてから言え!」  なんでや! ハゲ関係ないやろ! というかこれはまだ薄毛だ。ハゲじゃないぞ。  しかしオレが“世界中が嫉妬する神”になったのは確かなようだ。 今日は粗品のお礼を買って帰ろう。  ん、もしかしてオレ今浮かれてる? ヤバイな、また男性ホルモンが活性化してるんじゃないだろうな?  オレは授業が終わった後大学を飛び出してモールへと急いだ。  何買おうかなぁ……。  オレは昨日見た佐藤さんの姿を思い出していた。  ライトブラウンのショートブーツ。 膝より少し下の丈の落ち着いた茶色のスカート。 白いブラウスとその上に羽織っているベージュのカーディガン。 そしてその上にある小さくて可愛らしい童顔と、それを包む内巻きのショートヘア。  ふわっと優しい雰囲気と優しい笑顔が甦る。  オレはハッとした。 ヤバイ、佐藤さん、超好みのタイプだ!  しかし困った、このまま惚れてしまってはオレの毛根が死滅してしまう。
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