episode168 壊れたハート①

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「何言ってんだよ。とうとうあんたまでイカれたか?」 俺は取り合わなかった。 冗談にも戯言にも つきあうには疲れ過ぎていた。 それでも――。 「俺にできないことがあると思うか?」 自信満々 征司は口端を吊り上げる。 「そんな事ができるなら、どうしてこんなになるまで放っといた?」 無心でルービックキューブを回す 弟の手から玩具を取り上げ 俺は腹立ち紛れ放り投げた。 「もっと早く手を打ちゃ良かったじゃないか!」 せめて 俺のとこへ寄越す前に――。
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