第1章

4/6
前へ
/6ページ
次へ
さあ、就寝時刻。いつもより少しばかり早いが、休日に昼寝も出来なかったから早く寝て明日に備えよう。 前向きな思考で段取りをして、いざベッドへ。 アルコールも手伝ってか、思いのほか睡魔が早くやってきた。 うん!うん! この感覚。昼間の二度目と同じ感覚。このまま…このまま…… バンバン 「何?……」 バンバン 「壁?壁を叩いてるの?」 朦朧とした意識で上半身を起こし、音の元を見やる。 「こっちの壁から?」 私は眠りかけた脳で考える。右隣りは初老のご夫婦が住んでいるのは知っている。左隣りは? 空き家なはず。 今日昼間に訪ねて来た人が左隣りに越して来たのかしら… それにしても、五月蝿い。 寝ようとする度に邪魔をする。明日こっちから伺ってやろう。
/6ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加