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ユウ
「ふぅ……やっと行ったか」
親父は全力で村の門の方向に走り、オッサンは愚痴をこぼしながら自らの家に戻って行った。
現在の時刻は5時前。若干だが日が出て来ていた。
ユウ
「時間まであと2時間……ふあぁーあ……もう一眠りするかな、と」
オレは大きな欠伸をして、二度寝をするために家に入った。
2時間後。
時刻は7時ちょっと前。
少し前に起き、今はとある一軒家の前にいる。
親父を起こすことも、これから行う行動も、日課だ。
まず、ノックをすることなく家の扉を開け、中へ入る。
そして迷いなくキッチンのある居間へ。
そこには3人分の朝食を作っている女性がいた。
ユウ
「おはよーございまーす」
女性
「あ、来てたのユウ君。いつもごめんね?」
ユウ
「いえ、全然。寧ろ、いつもありがとうございます」
この女性はオレの幼馴染みの母親。
小さい頃から飯やらなんやら、オレと親父がとにかく色々とお世話になっている。
幼馴染みの母
「もうちょっと待っててね。もう少しでご飯できるから」
ユウ
「あ、じゃあオレ、今の内にアイツ起こしてきますよ」
幼馴染みの母
「うん、お願い。あの子ったらユウ君以外の人が起こそうとしても絶対に起きないのよね……」
ユウ
「ハハ……それじゃあ行ってきます」
さて、取りあえずアイツの部屋に行こう。
一旦廊下に出て、2階への階段を登る。
登った廊下の突き当たりがアイツの部屋だ。
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