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ミーナは一度、深く深呼吸をする。
それだけ緊張する、大事な話なのだろう。
ミーナ
「……よし……お母さん!!」
ミーナの母
「何?」
言い出す決心が付いたようで、自分の母親の顔をしっかり見つめて言い放つ。
ミーナ
「私、ユーシャになる!!!」
ミーナの母
「あ、ユウ君。その卵焼きどう?」
ユウ
「あ、美味しいです。この絶妙な焦げ加減と言い、程よい甘さと言い、最高です」
ミーナ
「あれぇ!?」
ミーナの母
「あ、ミーナ。今なんて言ったの?ちょっと聞き取れなくて」
ユウ
「あ、悪い。オレも聞き取れなくて」
ミーナ
「……も、もう!せっかく決心して言ったのに、あんまりだよー!!」
ミーナの母
「ごめんなさいね。それで、なんて言ったのかしら?」
ミーナ
「うん、だから私、ユーシャになるの!!」
ミーナの母
「ユウ君ユウ君。そのみそ汁どう?」
ユウ
「あ、凄い美味しいですよ。やっぱりみそ汁にネギは欠かせない素材ですよねー」
ミーナの母
「さすがユウ君、分かってるわねー」
ユウ
「あはは」
ミーナの母
「うふふ」
ミーナ
「ねぇわざとだよね!?絶対わざとやってるよね!?」
ユウ
「まぁな」
ミーナ
「認められちゃったよ!!酷いよ二人とも!!二人の中で私の大事な話、卵焼きとみそ汁に負けちゃってるもんね!?」
ミーナの母
「そうね」
ミーナ
「認められちゃったよっ!!!」
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